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84歳の母がICUから退院するまで|人工呼吸器管理と術後回復の記録

先週、ようやく母の体温が一日を通して平熱に戻り、4日にはすべての点滴が外れました。

そこから少しずつ、本来の力が母の身体に戻ってきています。

けれど、この場所に辿り着くまでの道のりは、決して穏やかなものではありませんでした。

ICUでの気管挿管、人工呼吸器、続く高熱、肺に溜まった水、そして酸素をつけていてもサーチ(SpO₂)が80台まで落ち込む時間。

命の境界線を行き来するような日々でした。

後になって母は、涙ぐみながらこう話してくれました。

「息ができなくて、本当に苦しくてね……先生に、安楽死をお願いしようと思ったんだよ」

その言葉を聞いた瞬間、どれほどの恐怖と孤独の中で耐えていたのかを思い、胸がぎゅっと締めつけられました。

それでも母は諦めませんでした。 声にならないほど辛い状況の中で、静かに、でも確かに、生きる方向へ踏ん張り続けてくれました。

高齢者の術後回復で感じた「生きる力」

年齢を考えると、ここまで回復できたこと自体が信じられません。

人工呼吸器が外れたあともしばらくは声が出ず、何かを伝えようとしても思うように言葉になりませんでした。

その後、一般病棟へ移ってからは、すぐにリハビリを始めていただいたのですが、何度も高熱が出た為、そのたびに中断。

再開してはまた中断ということを繰り返しながらの日々でした。

ひと月半近く点滴だけで過ごしていたにもかかわらず、嚥下に大きな問題はなく、昨日から五分粥に進みました。

ゆっくり味わいながら食べる母の姿を見ていると、「生きる力って本当にすごいな」と感じます。

血液検査の結果もすべて良好。

今日、主治医の先生から「もうこちらでお手伝いすることはないですよ」と笑顔で言われた瞬間、嬉しさが込み上げて、思わず飛び上がりそうになりました。

後から伺ったところ、手術中は何度も血圧が落ち、非常に厳しい状況だったそうです。

それでもここまで回復したことを、先生が「奇跡」と表現してくださいました。

家族ができるサポート|リフレクソロジーと心のケア

私はできる限り病院に通い、毎日リフレクソロジーを続けてきました。

その積み重ねが無駄ではなかったと感じたのは、母がふと、「ここまで元に戻れたのは、毎日、足裏から刺激が入っていたからだと思う」と話してくれた時でした。

実際に回復との関係は分かりませんが、私にとっては、何もできないもどかしさの中で母と向き合う大切な時間だったように思います。

高齢者の術後は

  • 足のむくみ
  • 血流の低下
  • 不安感 などが起こりやすいと言われています(※一般的な傾向として)。

リフレクソロジーは医学的治療ではありませんが、 「触れられている安心感」 「血流が促される心地よさ」 が回復の支えになることは多いとされています。

もしご家族のケアをされている方がいれば、主治医に相談の上、 無理のない範囲での足裏ケアやハンドケアは、心の支えにもなる ということを、私の体験としてお伝えしたいです。

退院まであと少し|日常へ戻る準備

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長距離移動はまだ難しいものの、杖を使ってゆっくり歩けるようになり、トイレ動作も自立。

11日には、いよいよ退院を迎えられそうです。

今日はひと月半ぶりのお風呂。

まだシャワー浴だけれど、母の表情は本当に嬉しそうで、その笑顔を見ているだけでこちらまで温かくなりました。

さらに「お気に入りのパープルに毛染めしたい」と言うので、カラーシャンプーでその願いも叶えてあげました。

鏡の前で嬉しそうにしている姿を見ていると、やっぱりいくつになってもおしゃれはしたいものなんですね。

命の心配をしていた日々を思うと、その何気ない姿がとても嬉しくて。

「ああ、本当にここまで来られたんだな」と、しみじみ思いました。

母が今回使ったカラーシャンプーは、以前から愛用しているものです。シャンプーなので難しいことはなく、自宅でも手軽にカラーを楽しめます。手についても水で洗えばすっと落ちるので扱いやすく、私でも気軽に手伝うことができました。

同じようにご家族が入院中で不安の中にいる方へ

まずは、本当にお疲れのことと思います。

ご家族が命の境界線を行き来するような時間をそばで見守ることは、想像を超える緊張と不安の連続で、心も身体もすり減ってしまいますよね。

私自身、その“揺れ続ける時間”を経験したからこそ、あなたの疲れや張りつめた気持ちが、少しだけでも分かる気がします。

「自分には何もしてあげられない」と思うことがあっても、自分を責めないでくださいね。

そばにいること。
手を握ること。
声をかけること。

そのひとつひとつが、ご家族にとって大きな支えになっています。

何か特別なことをしなくても、あなたがそばにいること自体が、ご家族の力になっています。

そして、どうかあなた自身のことも大切にしてください。

休むことは弱さではなく、支え続けるための力を取り戻す時間です。

あなたの心にも、少しでも穏やかな時間がありますように。

この記録が、今同じような時間を過ごしているどなたかの小さな希望になれば嬉しく思います。

コメント

  1. egaosouzoku より:

    お元気になられ、何よりです。

  2. hanawantan より:

    ありがとうございます😊🙏