母が退院して2ヶ月が経ちました。
少しずつ家での生活にも慣れてきたところで、リハビリも兼ねて初めての遠出にチャレンジ。
一緒にルピナス畑へ行ってきました。
久しぶりの外の空気に母もどこか嬉しそうで、色とりどりの花を一緒に眺める時間はとても穏やかでやさしいものでした。
ずっと家や病院にいるとどうしても気持ちが縮こまりがちですが、お日様の光を浴びたり、風を感じたりするだけで、驚くほど表情がやわらかくなります。
ケアマネとしてたくさんの高齢者の方を見てきた中でも、「外の空気」のパワーって本当にすごいなと感じることが何度もありました。
ただ歩くだけのリハビリより、こうして季節の風景を一緒に楽しむことこそが、一番の元気の源(みなもと)なのかもしれません。

三世代で囲むおいしい時間と、思わず笑顔になった風景
お昼にはみんなで海鮮丼をいただきました。
母も「おいしいね」と言いながら、しっかりと食べてくれました。
高齢者の食べる力ってそのまま元気のバロメーターだから、しっかり食べてくれる様子にほっとひと安心しました。
しかも今日のお昼は、なんと娘のおごり!
「今日は私がごちそうするね」という孫からの思いがけないプレゼントに、母もにっこにこ。
大好きな孫と一緒に食べるご飯は、何よりの薬だったのかもしれません。
「ごちそうさま!」とお礼を言うと、娘もどこか誇らしげ。
なんだかすっかり頼もしくなったなぁと、母と一緒にしみじみ思いました。

今回は娘も一緒にだっとこともあり、ちょっとしたお手伝いもしてくれて本当に助かりました。
三世代で過ごす時間って、なんだかそれだけで特別だなぁと感じます。
ふと横を見ると、なぜか娘が車椅子に乗っていて、それを母が後ろから押しているという、なんともおかしな光景が(笑)。
思わず笑ってしまいましたが、こんな冗談ができるのも、母が元気になってきた証拠ですね。

思いがけない小さな出会いと心がぽかぽかになる瞬間
元気になってきてとはいえ、母はまだちょっと杖歩行が心もとない状態です。
高齢者の転倒は大ケガや再入院に直結するので、段差や足元に気を配りながら、いつでも支えられる距離感で見守りつつ歩きました。
そうしてゆっくり歩いていた散策の途中で、とても嬉しい出会いがありました。
そこには、吸い込まれるようなブルーの瞳をした、モフモフの可愛いネコちゃんがいたのです。

昔から動物が大好きな母。
その愛くるしい姿にみんなで足を止めて「可愛いね」と顔を見合わせ、さらに心がぽかぽかになりました。
母の笑顔に娘の笑い声、そして偶然出会った小さな命。
すべての光景がキラキラと輝いていて、胸がいっぱいになりました。

3万株の花に込められた真心と、今日という日への感謝
この美しい景色は、決して魔法で現れたわけではありません。
3万株という果てしない数のルピナスを、ボランティアの皆さんが一株一株、大切に、大切に植えてくださったのだそうです。

「みんなに喜んでほしい」という地域の方々の願いが、この鮮やかなステージを作り上げたのだと思うと、その真心に触れるたび、溢れるほどの幸せを感じずにはいられませんでした。

かけがえのない今日という日に、心からありがとう。
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