12月23日、母が道路脇の側溝に足を取られて転倒してしまいました。
顔に傷ができ、もともと痛みのあった股関節もさらに痛めてしまうことに。
幸い大きな骨折には至りませんでしたが、母の落ち込みようは思った以上のものでした。
身体の痛みはもちろんですが、高齢になると「また転ぶかもしれない」という不安が強く残ってしまいます。
私自身、長年介護の現場に携わる中で、転倒をきっかけに活動量が減り、そのまま筋力や意欲の低下につながってしまう方をたくさん見てきました。
だからこそ、母にはできるだけ早く元気を取り戻してほしいと思わずにはいられませんでした。
母にはパーキンソン病があり、以前から足が上がりづらくなっていたため、実家へ行くたびに「敷物の端には気をつけてね」と声をかけていました。
高齢者の転倒というと大きな段差を想像しがちですが、実際には1〜2cmほどのわずかな段差やカーペットのめくれなどが原因になることも少なくありません。
頭では分かっていても防ぎきれない転倒があるのだと、改めて実感した出来事でした。
身体にやさしい「振動タイプ」のマッサージシートを選んだ理由
落ち込んでしまった母の気持ちが少しでも明るくなればと思い、プレゼントに選んだのが振動タイプのシートマッサージャーでした。

この商品を選んだのは、私の勤務先に併設されているデイサービスで、多くの方に親しまれているのを目にしていたからです。
利用者さんたちがこのマッサージシートをとても気に入っていて、「気持ちいいね」と順番待ちになるほどの人気でした。
揉み玉タイプのマッサージ機は高齢者にとって刺激が強すぎることもありますが、振動タイプなら身体への負担が少なく、椅子に置くだけで手軽に使えます。
操作もシンプルなので、母でも無理なく使えると思いました。
実際に自分で試して感じた心地よさと使いやすさ
母に渡す前に自分でも試してみたのですが、最初は「振動するだけなのかな」と思っていました。
ところが、しばらく座っていると背中や腰だけでなく、お尻や太ももの裏までじんわりと温かくなり、身体がゆるんでいくような感覚があります。
シートなので、床の上に広げて横になって使うこともできます。
これがまた気持ちよくて、横になっているうちにウトウトしてしまうことも。
母にプレゼントするつもりで試していたのに、いつの間にか私自身がすっかり気に入ってしまい、実はその後、自分用にも同じものを買ってしまいました(笑)。
強い刺激ではないところも、私にはちょうどよく、ゆったりした気分で使えるのがお気に入りです。

また、使い勝手の良さも魅力的でした。
・部位を選んで「強」「弱」を切り替えるだけの簡単な操作
・使いすぎを防ぐ10分間の自動オフタイマー
・折りたたんで収納でき、重さも約1.3kgと軽量で移動が楽
・手持ちの椅子やソファに置くだけで使用可能

リモコン用のポケットが付いているので、どこへ行ったか探す手間もありません。
こういう地味に嬉しい工夫が、高齢の親が日常的に使う上でとても大切なポイントだと感じます。

家族からの「気にかけているよ」という思いを届ける
このシートを使ったからといって、急に股関節の痛みが治ったり、病気が良くなったり、精神的に元気になったりするわけではありません。
それでも、転倒して気持ちまで縮こまってしまった母に、「気にかけているよ」「応援しているよ」という家族の思いを伝えることは意味があると思うんです。
一緒に暮らしていなくても、子どもたちが自分のことを気にしてくれている。
そんなふうに感じられることが、日々を過ごす小さな力につながることもあるんじゃないかなと思います。
プレゼントしたとき、母が見せてくれた嬉しそうな顔が今でも印象に残ってます。
今では両親の「お気に入りの定位置」に
プレゼントして以来、母は毎日のように使ってくれています。
家事がひと段落すると椅子に座り、スイッチを入れるのが習慣になりました。
「なんだか身体が温まるよ」
「お尻や太ももの裏がちょっと痒くなるから、血行が良くなってる気がするわ」
と嬉しそうに話してくれます。
少しずついつもの笑顔を取り戻していく姿を見て、私もほっとしました。
そして面白いことに、いつの間にか父まで一緒に使うようになりました。
散歩から帰ると座ったり、テレビを見ながら使ったり。
気づけば順番待ちをしている日もあるほど(笑)。
今ではすっかり、茶の間の椅子がこのシートの定位置です。
実家に帰る度に、最近は「同級生が亡くなった」とか、「隣りの人は腰が痛くて病院通いをしている」とか、「薬が手放せない」とか……そんな話が増えてきました。
年齢を重ねれば、身体のあちこちが気になったり、身近な人との別れがあったり、以前とは違う心配ごとも増えていくものなのだと思います。
だからこそ、毎日の暮らしの中に「気持ちいいな」「楽だな」と思える時間が少しでもあることは、大事なんじゃないかなと感じています。
大きな楽しみじゃなくても、好きな椅子に座って、ちょっと身体を休める。
そんな何気ない時間が、案外大きなものなのかもしれません。
あのとき、落ち込んでいた母に何かできることはないかなと思って選んだシート。
今では母だけでなく父も使うようになって、すっかり馴染んでいます。
気がつけば、母より父のほうが座っている日もあったりして……(笑)。
贈ってよかったな母が喜んでくれて、今では父まで一緒に使ってくれている。
そんな姿をみると、あのとき贈ってよかったなと思います。
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