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【栃木県】花のお寺(東国花の寺百ヶ寺)・常楽寺の彼岸花|曼珠沙華が彩る秋の風景

栃木県鹿沼市の山あいにある常楽寺(じょうらくじ)。

「東国花の寺百ヶ寺」にも選ばれているお寺で、秋になると参道や石段のまわりを曼珠沙華(彼岸花)が彩ります。

9月18日、見頃を迎えたと聞いて出かけてきました。

車を走らせながら見えるのは、のどかな田園風景と里山の景色。

駐車場に到着した時点で、なんだか気持ちまでゆるんでくるような穏やかな空気が流れていました。

参道を彩る曼珠沙華

駐車場から境内へ向かうと、緩やかな参道が続いています。

参道の中央には蕎麦畑が広がっていました。

この日は、蕎麦の白い花はまだ咲いていませんでしたが、青々とした葉が風に揺れ、その向こうには里山の景色。

派手さはないけれど、どこか懐かしくて心が落ち着く風景です。

参道を歩いていくと、道沿いには真っ赤な曼珠沙華が続いていました。

彼岸花というと少し妖艶な印象を持つ人もいるかもしれませんが、青い空や緑の山々に囲まれて咲く姿はどこかのびやかで、秋の訪れを知らせてくれているようにも見えます。

さらに進むと、本堂へと続く石段が見えてきます。

石段のまわりにもたくさんの曼珠沙華が咲き、赤い花々が境内へと導いてくれているようでした。

赤の中に見つけたやさしい色

花を眺めながら歩いていると、真っ赤な曼珠沙華の中に淡いクリーム色の花が咲いているのを見つけました。

鮮やかな赤に囲まれているのに不思議とよくなじんでいて、思わず足を止めて見入ってしまいます。

よく見ると、まだたくさんの蕾が残っていました。

今でも十分華やかなのに、これからまだ花が開くと思うと、もう少し楽しめそうで嬉しくなりました。

曼珠沙華という名前には、どこか不思議な響きがあります。

仏教では「天上の花」とされ、秋のお彼岸に咲くことから、昔から彼岸と此岸、この世とあの世をつなぐ花のように語られることもあるようです。

そう聞くと、静かな境内に咲く真っ赤な花が、少し違って見えてきます。

すっと伸びた花茎の先に咲く曼珠沙華。

葉もないところから突然花だけが姿を現すその姿には、昔の人が何か特別なものを感じたのも分かるような気がしました。

この場所で見る曼珠沙華は、ただ鮮やかなだけではなく、どこか静かで、心に残る花でした。

そして、そんな花に彩られた常楽寺には、もうひとつ昔から伝わる不思議なお話があります。

常楽寺に伝わる「雷様の病気」のお話

常楽寺は地元では「録事尊(ろくじそん)」として親しまれています。

実はここ、アニメ『まんが日本昔ばなし』の「雷様の病気」の舞台としても知られている場所です。

平安時代の終わり頃、この地には中野智玄(なかのちげん)という名医が住んでいたと伝えられています。

病に苦しむ人々を助け、その功績によって「録事法眼」という号を授かった人物です。

昔話では、お腹を壊した雷神様が智玄のもとを訪れ、お灸で病気を治してもらったといわれています。

そして感謝した雷神様は、「智玄の名を聞いたら悪さをしない」と約束したのだとか。

子どもの頃に見た日本昔ばなしの世界が、こんな身近な場所につながっていると思うと少しわくわくします。

花を楽しみながら、そんな土地の物語に触れられるのも常楽寺の魅力だと思いました。

帰りは清流の郷かすおへ

常楽寺からの帰りに、「清流の郷かすお」にも立ち寄りました。

地元の農産物やお土産が並び、食事も楽しめる人気のスポットです。

この日はジェラートをいただきました。

選んだのは抹茶とゆずリゾット。

散策のあとに食べる冷たいジェラートは格別で、ゆずの爽やかな風味が心地よく広がりました。

お蕎麦も美味しいので、常楽寺を訪れた際にはぜひ一緒に立ち寄ってみてください。

まとめ

常楽寺はこぢんまりとしたお寺です。

けれど、参道に咲く曼珠沙華や里山の風景、そして昔から伝わる物語が静かに息づいている場所でした。

この日も平日にもかかわらず駐車場には次々と車が入ってきていました。

それでも少し歩けば聞こえてくるのは風の音や鳥の声ばかり。

彼岸花の名所を探している方には、ぜひ訪れてみてほしい場所です。

曼珠沙華を眺めながら里山の風景の中を歩く時間は、思っていた以上に心地よくて。

愛犬と一緒に、秋の一日を楽しませてもらいました。

常楽寺さん、ありがとうございました。

常楽寺の参拝メモ

項目 内容
寺院名 常楽寺(録事尊・ろくじそん)
所在地 栃木県鹿沼市下粕尾949
拝観料 境内散策自由(無料)
駐車場 あり(参道手前に無料駐車場あり/30台)
見頃の目安 9月中旬〜下旬頃
見どころ 参道を彩る曼珠沙華/赤の中に咲く淡いクリーム色の花/蕎麦畑の風景
立ち寄り 清流の郷かすお(常楽寺から車ですぐ)

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